【五楼'sトーク】リレー・フォー・ライフ・ジャパンの意義
さいたま市内は、9月中、イベントが目白押しだった。どのイベントにもたくさんの人々が集まり、楽しむ様子を見ることができたが、やはり特筆すべきイベントといえば「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2016さいたま」(さいたま市緑区・農業者トレーニングセンター)ではないだろうか。がん患者支援チャリティーのためにアメリカから始まった「リレー・フォー・ライフ運動」だが、さいたま市では8回目が開催された。9月10日土曜日、11日日曜日の両日に渡り開催され、参加者は楽しみ、そして真剣にがんについて考えたのではないだろうか。柏浦惠子実行委員長(埼玉県立がんセンター副院長)が述べた通り、「誰でもが心地よく、また来たくなる居場所・時間づくり」が実践され、良い雰囲気の中2日間のイベントは無事終了した。
交代でトラックを歩き、チーム同士、あるいは他のチームの人々と語り合いながら過ごす24時間は、暑さとの闘いもあったが、参加者は達成感に満ち溢れ、清々しい顔だった。
私ごとで恐縮だが、母はかつて乳がんとなり、闘病した経験を持つ。母は闘病中「ひよっとしたらこのまま朝を迎えられないかもしれない」という不安にさいなまれていたそうだ。現在母は、がんを完全に克服し、元気に働いているが、やはり、「リレー・フォー・ライフ運動」が持つ「迷わせない・困らせない・ひとりにさせない」という、がん患者に対し絶対に必要なことを具現化しているのが、「リレー・フォー・ライフ・ジャパンさいたま」なのである。
大会会長である清水勇人さいたま市長が言う「がんに負けない社会づくり」のため、無くてはならない「リレー・フォー・ライフ・ジャパンさいたま」が、来年以降も引き続き開催されることを願う。(五楼)