2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム〜一体感ある成熟した大会を開催！
29日、さいたま新都心で、「2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が開催された。朝7時の段階で早くもさいたま新都心駅には、応援しているチームのジャージに身を包む人が集まり、今か今かとレースのスタートを待つ熱気が伝わってきた。10時、三菱マテリアルさいたま総合事務所隣接地に特設された会場で開催された「2016サイクルフェスタ」には数多くの人が訪れ、さいたま自転車まちづくりアドバイザーの片山右京氏や、安田大サーカスの安田団長、BMXライダーの勅使河原正太郎選手によるトークショーに耳を傾けていた。出店ブースにも人がごった返しており、氷川ブリュワリーのビール片手に、餃子の宮でんでんの揚げ餃子を楽しむ人もたくさんいた。また、埼玉りそな銀行や埼玉新聞社、クリーン工房など、名だたる埼玉県の企業も多数出店し、共にこのイベントを盛り上げようという姿勢が好印象だった。
正午になり、さいたまスーパーアリーナでは、オープニングセレモニーが始まった。大会実行委員会会長でもある、清水勇人さいたま市長、ジャン＝エティエンヌ・アモリA.S.O代表、桶本大輔さいたま市議会議長、鈴木大地スポーツ庁長官による挨拶、そして今大会で引退する、ベルナール・イノーツール・ド・フランスアンバサダーの引退セレモニーも行われた。
オープニングセレモニーが終わり、選手紹介・オープニング走行が始まり、清水市長、鈴木長官も自転車に跨り、走行に参加した。
続いて個人タイムトライアルレースが始まった。各チームから1選手ずつ、女子及び男子ジュニア選手7名、パラサイクリング選手7組8選手が3.1kmのコースでタイムを競った。 参考記録だが、埼玉県勢では、男子ジュニアの中川涼選手（浦和工業高校・朝霞市）が3位、梶原悠未選手（筑波大・和光市）が女子1位、細谷夢菜選手（浦和工業高校・さいたま市）が女子2位、塚越さくら選手（シェルブルー鹿屋・秩父市）が女子4位だった。
タイムトライアルレースに続き、ポイントレースが行われ、新城幸也選手（ツール・ド・フランスジャパンチーム）が優勝。 クリテリウムメインレースでは、ペーター・サガン選手（スロバキア・ティンコフ）が優勝した。メインレース2位には初山翔選手（神奈川県・ブリジストンアンカーサイクリングチーム）、3位にはクリス・フルーム選手（イギリス・チームスカイ）が入った。
最後に、清水勇人さいたま市長から本誌読者の皆様にメッセージがあるので、ご紹介したい。
「今回行われた大会には、本大会で4賞を獲得した選手が一同に集まり、さいたま市を駆け抜けてくれたので、来てくださった皆様、テレビで応援してくれた皆様、期待感もあったでしょう。本当にたくさんの皆様に来て頂きました。私たちとしては、単なるイベントで終わらせるのではなく、自転車によるまちづくりをしっかりと進めます。また、地域経済の活性化に寄与するべく、これからも頑張ります。年々工夫をしておりますが、商店街と連携したり、自転車の安全教室を開催したり、様々展開しております。来年に向けても、進化させて参りますので、どうぞよろしくお願いします」
今年で4回目の開催となった「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」だったが、選手も観客も、そしてこのレースを陰から支えてきたスタッフ、一体感のある大会だった。来年以降の開催はこれから検討されるが、アモリ代表、清水市長も好感触を得た様子だった。
（五楼）
「2016サイクルフェスタ」会場入口。早い時間にも関わらずたくさんの人が集まった。
「サイクルフェスタ」トークショーの様子。片山右京氏が、自転車の安全運転を呼びかける。
「餃子の宮でんでん」ブースでは、揚げ餃子を販売！
子どもたちに大人気だったバルーン娘。
さいたま市の団体、名店も「サイクルフェスタ」を盛り上げる！
埼玉りそな銀行や埼玉新聞社など、埼玉県の代表的企業も盛り上げる！
オープニングセレモニー。清水市長挨拶。
アモリ代表挨拶。
桶本議長挨拶。
ベルナール・イノー氏引退セレモニー。
オープニング走行前。撮影に応じてくれた塚越さくら選手（左）と細谷夢菜選手（右）。
オープニング走行前の清水市長。
