ヴァリエテSAITAMA暫定版

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LGBTを正しく理解し、多様な"性"が当たり前の世の中に!〜あさか女(ひと)と男(ひと)セミナーで中島潤氏講演

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LGBT....最近よく耳にするアルファベットの4文字だが、この意味を正しく理解している人がどれ位いるだろうか?

Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダーのことである。つまり、性的少数者セクシャルマイノリティー)の人たちのことで、総称してLGBTと呼ぶようになった。 テレビではLGBTのタレントが活躍するようになり、認知されているかの如く捉えられているが、実はまだまだ認知されているとは言えないのだ。

16日、朝霞市の朝霞産業文化センターで、市が主催する平成28年度第4回『あさか女(ひと)と男(ひと)セミナー』で、「誰もが自分らしく生きるために〜男・女の枠を超えて、多様な性を知ろう」が開催された。講師には、NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会」メンバーである、中島潤氏を迎えた。中島氏は先ず、トイレや会費、そして戒名(法名)に至るまで、性差があることから話を始めた。その後"セクシャリティ=性の在り方"には4つの指標があり、「からだの性」、「こころの性」、「表現する性」、「恋愛対象の性」、人それぞれ捉え方も、感じ方も異なることを丁寧に話をした。つまり、一口に"性"と言っても、「男女」という典型的なくくりではなく、"性"は多様であるということだ。

今、必要なことは、多様な性について正しく理解をすることだ。社会では、相変わらずセクシャルマイノリティーの人々に対する偏見があり、子どもたちに至っては、自殺につながるような「生きづらさ」を抱えている場合もある。世界に目を向ければ、同性愛者というだけで死刑になってしまう国もある一方で、リオ・デ・ジャネイロオリンピック・パラリンピックでは、カミングアウト(自身がセクシャルマイノリティであることを公表)した競技者は50人を超え、同性間での公開プロポーズも行われた、ということもあったのだ。

自治体によっては、こうした問題にまったく目を向けていない場合も数多く見受けられるが、朝霞市でこのようなセミナーが開催されたことは、とても意義深いことだ。セクシャルマイノリティーと呼ばれている人々が、普通に当たり前に暮らし、マジョリティとマイノリティーの枠が取り払われる社会づくりこそ、今必要なのだ。(五楼)