ヴァリエテSAITAMA暫定版

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社会課題を地図で表現する!〜Code for SAITAMAの取り組み

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マッピングパーティ」「アイデアソン」「ハッカソン」....よく耳にする言葉だが、意味をご存知の方は、まだまだ少ないかもしれない。

マッピングパーティ」とは、インターネット上で自由に編集や書き込み、そして利用ができる「OpenStreetMap」(以下OSM)を用いて、例えばハザードマップや、バリアフリーマップを作成するにあたり、地図情報を集めるために歩くことだ。

「アイデアソン」とは、アイデアとマラソンを組み合わせた造語で、特定のテーマについて様々な人が集まり、新たなアイデアを生み出すためにディスカッションすることである。

ハッカソン」とは、ハックとマラソンを組み合わせた造語で、実際に創り出すために集中的に作業をするイベントを指す。

Code for SAITAMAの太田一穂氏によると、「アイデアソン」は、「ハッカソン」の前半部分に行うアイデア出しを独立させ、イベント化したのが「アイデアソン」なのだそうだ。

マッピングパーティ」、「アイデアソン」、「ハッカソン」この3つのイベントを定期的に行い、地図とITを活用し埼玉県を住みやすくするための活動を行なっているのが、Code for SAITAMAなのである。実際、一昨年の浦和区自治連合会勉強会に於いて、Code for SAITAMAが作成した浦和区前地の「ご近所防災マップ」発表され、高い関心が集まった。

分かりやすく書けば、Code for SAITAMAが取り
組んでいることは、OSM白地図に、テーマ別、イシュー別に書き込みをするということだが、「マッピングパーティ」により足でデータを集め、「アイデアソン」「ハッカソン」で実用化向けた作業をするということだ。

 

9月22日、Code for SAITAMA主催による「アーバンデータチャレンジ2016 in 埼玉」が大宮北公民館で開催された。

「アイデアソン」で出席者がそれぞれ、興味がある行政課題について書き、同じ課題や似た課題を持っている者同士がチームを作る。そして、チームができたらアイデアスケッチを行い、そのアイデアを集約してチームアイデアを作成。チームアイデアは「アイデアプレゼン」で発表し、投票を行う。得票数が多かったアイデアが、後日行われた「ハッカソン」により、地図が作成されるという流れだった。ちなみに、「自然リラクゼーションMAP」、「高齢者住みやすさMAP」、「空き家MAP」の3チームに分かれ、チームアイデアが作成されたが、投票の結果「自然リラクゼーションマップ」の得票数が一番多かった。

今後もCode for SAITAMAは、集約した地域課題を反映させ、埼玉県民のニーズに合った精度の高い地図を作成し、貢献してくれるだろう。
(五楼)

http://www.code4saitama.org/

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