ヴァリエテSAITAMA暫定版

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ペットも家族の一員〜九都県市合同防災訓練で日本愛玩動物協会埼玉県支所が呼びかけ

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8月28日日曜日、ふじみ野市で「九都県市合同防災訓練」が開催された。「九都県市合同防災訓練」は、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の都県と、さいたま市横浜市川崎市相模原市千葉市の各政令市が防災週間中、あるいは防災週間に隣接した日に毎年実施しており、日本の総人口の約1/4にあたる3600万人の命を大規模災害から守るために実施している大切な訓練である。

今回、日本愛玩動物協会埼玉県支所がブースを出展し、ペットとの同行避難時に必要な持ち出しグッズや避難所における居住スペースの再現、注意喚起などが展示された。また、猫の逸走防止対策として、目の粗い洗濯ネットを利用したら猫はパニックになりにくいなどの具体的なアイデアも示され、大変分かりやすいと好評だった。

弊誌に対し、公益社団法人日本愛玩動物協会埼玉県支所上級愛玩動物飼養管理士清水啓恵さんから、手記をお寄せ頂いたのでご紹介したい。

 

 

公益社団法人日本愛玩動物協会 埼玉県支所では、動物防災・同行避難の周知啓発及び避難時の持ち出し用品・震災のパネル等の展示をさせていただきました。
この日は、小雨が降る中でしたが、展示物に足を止めて真剣に見ていらっしゃる方や熱心に質問される方が多くいらっしゃいました。
大勢の方とお話しができる動物防災の啓発活動は、たくさんの気づきをいただくことができ、また、大きな課題も見えてきます。
ペットはかけがえのない家族の一員…ほとんどの飼い主さんはそう思っているでしょう。
では、災害が起きたとき、かけがえのない家族をどのように守ればよいのでしょうか?
動物防災と言っても、自分の飼っているペットだけを守れば良いというわけではありません。避難所には、たくさんの人とペット、動物が苦手な方もいらっしゃいます。
同行避難は、避難所までペットと同行するという意味で、人と同じ居住スペースに入れることは基本的にありません。ペットを連れていない避難者への配慮は平常時以上に必要になります。
日ごろから、災害に備えて飲み水やフードなどの備蓄品の確保はもちろんのこと、同行避難する際に、他人に迷惑をかけないようなしつけ(社会性を育む)や衛生・健康管理を行うことも必要です。難しいことに思えますが、実は普段の生活の中でこれらは準備できることです。いざという時に焦らないように、普段からできることをやっておきましょう。
今後も、同行避難の周知啓発をするとともに、動物が苦手な方に向け理解していただけるような活動を続けていきたいと思います。

 

 

東日本大震災以降、環境省による「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が作成されたはずだが、熊本地震においては、まだまだ理解されておらず、現在でもペットとその飼い主は過酷な状況下に置かれている。

「ペットは家族の一員」である。災害時、避難所において人とペットが安心安全に暮らすことができるような真のルール作りが急がれる。動物防災に対する理解を深め、人と動物とが当たり前に共生できる豊かな社会を構築することも必要なのである。(五楼)

※写真は清水啓恵日本愛玩動物協会埼玉県支所上級愛玩動物飼養管理士より提供

 

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